WJ23号感想

今なら何の恥ずかしげもなく断言できる。
僕は許斐先生を心から尊敬している。


☆☆☆テニス様☆☆☆

今週は本当に凄まじい話でした。
思わずメモリアルボックスを2つ注文しようかと思ったほどです。
まあ、さすがにそれはしませんが、しかし、少なくとも比嘉中戦はコミックス揃えます。
だって、これほどの才能にお金が払われないなんて間違ってますよ。
いま許斐先生が目の前に現れて、「今週のテニス面白かったろ?1000円くれ」って言われたら、たぶん僕は1000円払いますね。

・1P目飛翔する甲斐少年
とりあえずここで中笑い。
その1つ前のコマでのギャラリーの首の角度にも要注意。
どれだけ飛んでるんだ!

・扉
そして、ここでも中笑い。
およそテニスにあるまじきポージング。
何のダンスですか?!
アオリの「これが甲斐の本気!ヤバすぎる!!」も最高!
確かにヤバイっすよ。

もうね、ここの時点でかなりお腹いっぱいで、あー、今週のテニスはいい仕事したなー、とか思ってたんですよ。

・バイキングホーン
で、ここでもちろん大笑い。

いやー、ここは笑ったなあ。
ものすごく間抜けなポーズに「海賊の角笛(バイキングホーン)」という仰々しいネーミング。
ズッこけてるようにすら見えます。
許斐先生は笑いのツボというものを完全に抑えていますね。
で、もう今週はこれがオチだと思うじゃないですか? 普通そう思いますよね??
でも、そうじゃないんですよねー。

・「何だ今の…あれが沖縄流か?」
沖縄出身の後輩に「これが沖縄流なんですか?」と聞いたら、怒りだしました。

・本気モード
そして、今週のメインディッシュです。
いやあ……………………
すごいですね、これは。
真剣に呼吸困難に陥りました。

てか、ギャグ漫画に対して、どう面白いのか説明するなんて野暮以外の何物でもないんですけど、ただ、今回は許斐先生のテクニックが凄まじかったので、これは解説せざるを得ないでしょう。

まず、大前提として、菊丸先輩はダブルスプレイヤーであるという伏線があったわけですよね。
いつものパートナーは大石先輩。
で、今回シングルスに出るということでまず読者の意表を突いてきます。
それも「もうダブルスはやらない」という爆弾発言付きです。
ここで僕たち読者は「あーあ、大石先輩人気がないもんだから、また許斐先生に酷い扱いされてるなー」とニヤニヤします。

シングルスでも十分な実力を発揮して甲斐少年を追い詰める菊丸先輩。
まあ、このまま甲斐少年が終わることはないだろうと僕たち読者も思っています。
そして、実際に甲斐少年が左手の裏手などという本気モードを発動。
タイトルの「本気モード」はこれのことだろう、と、ここでも読者は騙されるわけですね。
今週は甲斐少年の活躍をひとしきり描いてそれでおしまいだろうなあ、と。
バイキングホーンにニヤニヤクスクスしながらね。

そうこうしていると菊丸先輩が
「やっぱ駄目かぁ…シングルスじゃ」
などと、弱気な発言をしてくるわけです。
僕たち読者としては、ここで比嘉中が消えるとは思っていないので、あーこのまま菊丸先輩は負けてしまうんだろうな、大石先輩とのダブルス復帰フラグが立ったのかな、なーんて安易に思っちゃうわけですよ。
もう、物の見事に許斐先生の掌の上で躍らされていたわけです。

で、完全に読者を油断させておいて、ページを開くと「誰もが目を疑う」「信じられない光景」というわけです。
いやー、これはキツかった。
まさか、「シングルスは駄目」だから「分身して一人でダブルスをすればいい」なんて、常人が思いつくはずないですよ!
バイキングホーンは、まだ心構えができてましたけど、これは完全な不意打ちでしたからねー。

しかも、ここは視覚効果も抜群!
この見開きで分身の一人がサーブ打とうとしてるんです。
分身がサーブって!
もうこれ、動きが素早いから二人に見えるとかそういうレベルの話じゃないんです。
だって、サーブ打とうとしてるんですから。

なんていうのかな、分身する時点でもう一線超えちゃってるんですけど、分身して片割れがサーブを打つっていうのは完全に彼岸の世界の思考法だと思うんです。
常人の論理的思考の及ぶ範囲を軽く超越してます。
誰もが「あ、いや、これはないだろ」とためらうところを、何の躊躇もなく一歩踏み出せる、これが許斐先生の「天才」だと思うんですよね。
理性の世界と、理性の及ばない世界の、狭間というか境界線みたいなところを、一歩踏み越えたり戻ったりしながら、その境界線をまたぐ一瞬に爆発的な笑いを巻き起こしてるんです。そして、この一瞬がすごくスリリングなんですよね。
テニスの王子様は、すごくレベルの高い漫画だと思います。

これを素でやってんのか狙ってやってんのか分かりませんが、狙ってやっていたら天才だと思いますし、素だったらそれはそれで天才だと思います。結局、許斐先生は天才なんですよ!


なんだかもう、うすた先生とか澤井先生とかが正直可哀想です。
格が違いすぎる。勝負になってない。


☆☆☆十二傑漫画賞☆☆☆

今週は許斐先生だー!(・∀・)!

・「アイデアなどに煮詰まった時の気分転換の方法は?」
コレに対する許斐先生の答えがすごい!

「煮詰まっているようではプロになれません。煮詰まるな!」

すごい! すごすぎる!
煮詰まるな!
なんの助言にもなってません!
しかし、そこに痺れる!憧れるッ!
許斐先生、マジ、カッコイイ〜〜〜〜!!!!!!!!!!


↑念の為いっておきますが、もう僕はネタで言ってません。
本当に許斐先生に心酔しています。


☆☆☆ムヒョ☆☆☆

・リオ&ビコ
ロージーヒロイン化に加え、さらにあざとい狙いを……。
今度は百合ですか〜。

・藤原裁判官補佐
この漫画における「助手」というのは「足手まとい」と完全に同義なのですね。
ロージーですらムヒョの助手が勤まる訳が分かった気がします。
みんなヘボいんだ。


☆☆☆ナルト☆☆☆

サクラが一瞬でやられたことに喜んだのですが、良く見たらカカシ先生もおばあちゃんも倒れてるし、しかも起きあがったサクラが何故かイタチになっているし、幻術の可能性も高いのでぬか喜びはしないようにしましょうね、みなさん。

・『今週の102ページ左上の記事には、 なんかツッコミ入れてくれるのでしょうか』(ぴーさん/掲示板より)
おあっ、ホントだ! サクラがフィギュア化してる!!
……でも実をいうと、その下のスク水っぽいキャラが本気で誰だか分かりません。
ちょっと雰囲気違うけど多由也タン?


☆☆☆デスノート☆☆☆

・「流石におまえも妹はかわいいんだ」「……それだけじゃない(ry」
やっぱりかわいいんだ。
しかし、漫画としての展開うんぬんは置いといて、ちょっとつまんなくなってもいいから、粧裕ちゃんだけは殺さないで欲しいです。
るろ剣の時は「なんだこの展開つまんねーな、ちゃんと薫殺せよ」とか思ったのに、この違いは何なんでしょうね。
粧裕ちゃんには無事でいて欲しいのです。


☆☆☆ワンピース☆☆☆

・Tボーン大佐
おお、本当に強そうです。Tボーン大佐。
サンジだけなら絶対ここで止まったでしょうけど、フランキーが共闘するからCP9の新入りのところくらいまでは行けるのかな?

・アイスバーグさん
大変お元気そうで何よりですね(皮肉)

・「さっきから足元ふらふらしてるぞ」「血を流しすぎたんだろ」
肉と酒が届いて良かったですね(皮肉)
カプコンの横スクロールアクションの世界だ。

・スクエアシスターズ
フランキー一家の忠誠心は別にそんなに響くものはないのですが、スクエアシスターズだけはキュンと来ます。
早くスクエアシスターズとフランキーさんの出会いを描いて欲しいです。


☆☆☆ブリーチ☆☆☆

・「最早おぬしらに逃げ場はないということが」
見開きで藍染隊長らを取り囲む隊長副隊長のみなさんですが、戦力になりそうなのは、1、2・・・5人ほどしか見当たりません。
日番谷隊長とお犬さんの凄まじいかませ描写もありましたし、あんまり圧倒的優位な感じはしないです。


☆☆☆リボーン☆☆☆

なんでツナくんは帰らないんだろう。
そしてやっぱり笹川兄はいつも美味しい。

・「京子ちゃんにかくれて他の女の子と遊ぶなんて、うしろめたいっていうか」
ツナくんはそろそろいい加減にハルちゃんのことを考えるべきだと思います。

・さなっぴ
すごいなあ、この漫画。
さなっぴが普通に可愛く見える。
もう恋人変えなくていいから、さなっぴとお幸せに……。

・「助かったー!これで山本の方に行ってくれる!」
キミね、いくら自分の身がかわいいからって、それはないと思いますよ。
そんなことしてたら真中になっちゃうぞ。
そして、最後のコマを見て、こういうときの山本は真剣に頼りにならないと改めて思いました。
山本、頭おかしいよ。


☆☆☆大宮ジェット☆☆☆

小倉君説教シーンが不要に感じたものの、後は明るく楽しいノリで読めて良かったです。


☆☆ネウロ☆☆☆

・今週のヤコさん
インスタントラーメンの生キャベツのせって美味しいんですか…??
今度やってみたいと思います。

・「お好きな場所をクリックすると私の体が飛び散るよ」
やべー、カルトだ。
これは一部の男性にはたまらないですね。

・「彼女の歌で感動して……聞いてるそばから失神していってるの」
うわあ、ネウロいいなあ。
この前フリ、DCS(ドーピングコンソメスープ)レベルの展開を期待しちゃいますね。
実は毒ガスを撒いていたとか、そういうオチはアリですか?

・「ふむ、興味深いな。人間にはこんな事ができる者もいるのか」
まあ人間の中にはコンソメスープでムキムキになる人もいますからね。


☆☆☆こち亀☆☆☆

今週の教訓は、嫌味をいうな、ということですね。
それさえ無ければ中川の謀略もなく、遅れはしても車も肉もモデルも手に入ったのに。

・「3月は税金の事で忙しくて忘れていた」
なぜ公務員の大原部長が税金で忙しいんだろう……。
秋本先生、税金で忙しいのは自分のことじゃないんですか?

・ドンペリ
このテンドンは面白かったです。
3度目にウォッカで「記憶を無くすどころか命を無くす」の捻りも良かったです。


今週は両さんの顔崩れまくり(こういうのは何か悲しい)ですが、でも面白かったですよ。


☆☆☆ミスフル☆☆☆

ギャグ漫画としてはここでどちらかは選べないんでしょうけど、正直もう凪さんとくっ付いてくれても構わないくらいの感じなんですけどね。


☆☆☆ユート☆☆☆

吾川君いいなあ。
正直ユート君の活躍や上達はどうでもいいけど、吾川君の活躍は楽しみ。
かってに修君の靴を触ったことから、何時の間にやら話を逸らしてるテクニックもすごい。
傍から見ると修君がヒステリックにわめいているだけなので、ここは吾川君の方に同情しちゃいますしね。
スケートやったことないから靴の大事さなんて分かりませんけど。

・「それができなきゃクラブやめてやろうか?」
ほった先生の性格からして、ここは吾川君が負けるという方向もアリだと思うんですよね。
それで負けながらも、「ああ、あれナシな」とかいって平然とクラブに通いつづけるようなキャラだと最高に僕好みですね。期待。


☆☆☆いちご☆☆☆

・入部希望者
女目当てで入部しようとする映研入部希望者たち。
しかし、それも仕方のないことでしょう。
現部長がアレなんですから……。

・「あの映画作った監督さんっている…?」
なんかすごくムカつく展開になってきましたよ。
これで真中が社会的成功まで収めたら、僕たち読者はこの怒りをどこにぶつければ良いのでしょう。
「あんまりにも酷かったから、お前はこれから二度と映画を撮るなと言いに来たんだ」みたいな展開を激しく希望。


☆☆☆ワークワーク☆☆☆

最終回。ラスボスは転落死。
序盤から中盤までぶっちゃけつまんなかったですし、終盤も中の下程度でしたが、それでも最後まで描かせてもらえればそれなりのクオリティでまとめられるものなんだな、って思いました。



すいません。今週テニスのインパクトが強すぎて、他の感想をあんまり書く気がしませんでした。



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